04. 赤い糸


運命の赤い糸で結ばれるそんな関係が
あるなんて思っていなかった。
あなたに出会うまでは。

初めて会った日。
目が合った瞬間、体中に何かが流れ込んだの。
バチバチ弾ける音を聞いた。
すごく温かく幸せな気持ちになって。
お互いに、手を指し伸ばしてた。
繋がりを感じたんだね。
キスを交わしていると、気持ちが伝わってくるようで涙が零れた。
私は彼が好き。
彼は私が好き。
赤い糸で繋いでる指先。

結婚しようと決めたのは出会いから一年が過ぎた頃。
運命を信じたからって簡単に決めていいことではないから、
ゆっくり想いを育てた。

結婚して初めての夜に、体を繋いだ。
何だか懐かしくて自然なことのように思えた。


絆はどこまでも続いていくって
二人は、疑わないだろう。


解けない糸を今日も結んで眠る。


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