27. 汗


溺れるほどの汗が背筋を流れている。
愛し合った温もりが肌に残っているの。
穢れのない。神聖な滴が、肩に肌に落ちてくる。
あなたがくれる愛撫は、私への愛の強さを教えてくれるの。
愛しい繋がり。
二人とも髪も湿り気を帯びている。絡めあう指先。
シーツの波間は温もりが満ち溢れていた。


愛し合った証は、目覚めた後シャワーで洗い流すの。
夜、また汗を交わすまで、私は乾いた体を持て余すの。


back